以下のような症状でお悩みの方、ご相談ください。
私も、重症SASにて悩んでいた経験があります。
「いびきくらい・・」となかなか仕事が休めない方の為に、
夜間、祝日のオンライン診療にていびき外来をおこなっております。
まずは、自宅でできる簡易検査だけでも如何でしょうか?
睡眠時無呼吸症候群について
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸がとまってしまう病気です。
英語ではSleep Apnea Syndormeであり、省略してSAS(サス)ともいいます。
SASの重症度
SASの重症度は、無呼吸低呼吸指数(Apnea Hypopnea Index: AHI)で評価されます。
AHIは1時間に10秒以上の無呼吸と低呼吸の回数を表し、5回以上でSASと診断されます。
正常 | 軽症 | 中等症 | 重症 |
AHI<5 | 5≦AHI<15 | 15≦AHI<30 | 30≦AHI |
SASの症状
寝ている間に呼吸が停止していることで、体が酸素不足になります。
以下の様な症状を引き起こすことがあります。
いびき | 呼吸停止(睡眠中) | 夜中にトイレが近い | 憂うつな気分 |
起床時の頭痛 | 起床時の疲れ | 日中だるい、眠い | 交通事故 |
SASの合併症
以下の合併症をお持ちの方は、SASの有病率が高くなります。
SASは潜在的には、中等症以上の方が900万人以上いると推測されます(日本では13人に1人)
コロナ後遺症の方の中には中等症以上SASの方が40%程存在したとの報告もあります。
Sleep Disturbance Severity and Correlates in Post‑acute Sequelae of COVID‑19 (PASC). J Gen Intern Med 38(8):2015-7.
高血圧 (140/90以上) | 肥満 (BMI≧25) | 糖尿病(HbA1c≧7.0) | 認知症 |
心臓疾患 | 脳卒中 | 呼吸器疾患 | 交通事故 |
SAS治療による死亡率の違い
未治療の重症SASの方の死亡リスクは、正常な方と比べて約3倍との報告もあります。
SASの自宅検査
日中に病院にいかなくても検査ができます。
①オンライン診察にて問診させていただいた後、
②検査会社より郵送で検査の機械がご自宅に届きます。
③同封の手順書に沿って、ご自分で検査していただき、
④検査が終わりましたら、同封の封筒・伝票にて、
速やかに提出(機器の返却)をお願いいたします。
⑤結果が出るまでには、返送後凡そ2週間程度かかります。
検査には簡易検査と精密検査があります。
①簡易検査:
胸ベルト、指、鼻にセンサーをつけて1晩眠ります。
AHI<40回のとき、②へ。
AHI≧40の時、CPAP治療の保険適応となります。
②精密検査:
これまでは1泊入院が必要でした。(費用:病院によって異なりますが2万円~)
注意:ご自分で検査器具の装着が難しいかたは、検査適応外となります。
頭、胸腹ベルト、指、鼻にセンサーをつけて1晩眠ります。
AHI≧20のとき、CPAP治療の保険適応となります。
CPAP治療
装置から空気をマスクを通して気道に押し込み、
睡眠中の無呼吸低呼吸を防止します。
効果の高い治療法で、検査結果次第で保険診療が可能です。
始めて使用される場合は、装置になれるまで2-3カ月かかる場合があります。
注意が必要な点
・マスクが正しく装着できているか診察で確認します。
・装置や備品に関して、定期的なお手入れが必要です。
・装置のレンタル代も含まれており、月1回の受診が必要です。
費用について
検査、治療の概算は以下の通りです。
その他の費用として、初診料や再診料、オンラインシステム利用料、
処方の有無によって、多少増加します。
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
簡易検査 | 900円 | 1800円 | 2700円 |
精密検査 | 3750円 | 7500円 | 11250円 |
CPAP治療 (1月あたり) | 1350円 | 2700円 | 4050円 |